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東京都心で6年タクシー乗務員をやっている現役ドライバー、前職は新聞配達員でした。ネットで「やめとけ」「やばい」「きつい」という情報を見て不安になっているのではないでしょうか。転職を考えていた当時の私もそうでした。
結論から言うと、会社さえ間違えなければ「やめとけ」とは思いません。むしろ前職と比べて圧倒的に楽になりました。ただし、ネットで言われている「やめとけ」の理由にも一理あるのも事実。
この記事では、現役ドライバーの本音で「やめとけ」の真偽を解説していきます。

ぶっちゃけ、私は「楽してそこそこ稼ぎたい」という不純な動機で転職しました。だからこそ正直な話ができると思います。(笑)
結論:会社さえ間違えなければ「やめとけ」とは言いません
先に結論をお伝えします。タクシー運転手という仕事自体はハッキリ言って楽です。
- 車内は夏クーラー、冬は暖房で快適
- 力仕事はゼロ
- 道を知ってるだけで仕事になる
- 今はノルマで詰められることもない
考えてみてください。70代のおじいちゃんドライバーがバリバリ働いている業界ですよ?年寄りにできて若いあなたにできないわけがありません。
ではなぜ「やめとけ」と言われるのか。問題は仕事内容ではなく「会社選び」と「客」にあります。
理由1:「稼げない」は会社選び次第
ネットで「タクシーは稼げない」と書かれている理由のほとんどは会社選びの失敗。
タクシー会社は給料の計算方法(歩合率)が会社ごとに違います。「歩合率60%」と書いてあっても、実は目標金額を超えた分にしか歩合がつかない、みたいなほぼ詐欺計算式を採用している会社もあるのが実情。

面接や問い合わせで「税抜100万円やったら総支給いくらもらえますか?」って聞いてみてください。
スパッと答える会社は明朗会計です。「いやーそれは独自の計算式が…」とごちゃごちゃ言ってくる会社はやめた方がいいです。
私自身、複数の転職エージェントに相談して、共通でおすすめされた会社に決めました。結果、月平均40万円前後で安定して働けています。
理由2:「事故が怖い」は会社のサポート次第
事故のリスクはあります。これは正直に認めましょう。
ただし、事故で罰金を取る会社と取らない会社があることをご存知でしょうか?事故時のルールは会社によって全然違うんです。

中には今時カード決済の手数料を乗務員負担にしてる会社もあります。こういう会社を選んでしまうと「やめとけ」になります。逆に言えば、選ばなければ問題ないってことです。
理由3:「労働時間が長い」は本当だが工夫できる
タクシーの1出番(1勤務)は長いです。ここは事実。ただし、月の出番数は11〜13日程度なので、工夫次第で自分の時間は多めに取れます。
しかも仕事中ずっと働き続けるわけではありません。
- 空港でツケ待ち:1〜3時間並ぶ
- 東京駅でツケ待ち:30分〜1時間並ぶ
- 夜の銀座でツケ待ち:1〜2時間並ぶ
一日中流し営業して神経すり減らしながら稼ぐ人もいますが、私は完全にツケ待ち派です。
1,000円のお客さんを30回乗せて3万円より、1万円のお客さんを3人乗せる方が楽だと思いませんか?単価の高い場所で並んでる方が、待ち時間に好きなことできて精神的にも楽です。

この待機時間、何してもいいんですよ。私はゲームしたりアニメ見たりしてます。(笑)
理由4:「客がやばい」これは正直ある
ここはネガティブな話なので正直に書きます。客のせいでストレスが溜まることはあります。
私が実際に経験したストレス源をいくつか挙げてみましょう。
- 運転中に困らせるタイプ
- 時間に追われて急がせてきたり、走り出してから突然行き先を変えたり、安全ルールを守らない指示を飛ばしてくる客。こちらの判断や安全運転を阻害してくる行動が一番困ります。
- 車内を汚すタイプ
- 体調不良や酔いによる車内汚損は、清掃で半日仕事にならないこともあるレベルの被害。
- 精神的に削ってくるタイプ
- 態度の悪さ、暴言、見下した発言、ハラスメント。短時間でも刺さる時は刺さります。
並べると結構しんどそうに見えますよね(笑)。でも先輩に教えてもらった言葉が真意だと思っていて、会社員なら嫌な上司や客と毎日顔を合わせるけど、タクシーで嫌な客に当たっても乗っててせいぜい10〜15分で終わり。

これくらいなら我慢できる気がしませんか?もしこれがロング客ならしゃべるお金に見えてくるようになります。
実際に乗務してて感じるストレスの正体
ストレスの正体を分解すると、ほとんどが客側の問題。仕事自体(運転・接客・売上管理)が辛いというより、「変な客に当たった日」がしんどい。逆に言えば変な客に当たらなければ仕事は楽ということ。
特に避けたいのが泥酔客。
- 目的地が言えない
- 嘔吐される(車内汚損で半日仕事にならない)
- 車内で排泄
- 暴言・暴力
- 支払い時に「現金がない」と騒ぎ出す
- クレジットカードのつもりで病院の診察券をかざす(マジです)
- 寝込んで起きない
- 警察を呼んでも事件性が低いと到着まで20〜30分
時間・精神・金銭、全部割に合いません。私は基本的に泥酔客は乗せません。

ただ、泥酔してる人も普段はいい人なんだと思います。たまたまその日色々重なって飲みすぎただけ、と思って営業しています。
それでもタクシーが「楽な仕事」だと思える理由
ここまでネガティブな話もしましたが、それでも私はタクシーは楽な仕事だと言い切れます。タクシーが楽な本質は体調・仕事量・人間関係・キャリア。人生のあらゆる「しんどさ」の主導権を自分側に取り戻せるのがタクシーだと私は思っています。
楽な仕事というより、「自分の機嫌を自分で取れる仕事」と言った方が近いかもしれません。
理由1:体調不良で休める、しかも当日欠勤OK
朝起きて「今日は体がしんどい」と思ったら、その場で電話して休めます。理由を細かく聞かれることもなければ、誰かに迷惑をかけて頭を下げる必要もない。
新聞配達時代、38度の熱で意識朦朧としながら配達してた朝のこと、今でも覚えてます。「俺が休んだら誰が配るんだ」というプレッシャーで休めなかったんですよね。

タクシーは究極、自分が休んでも会社の売上が少し減るだけで、誰かが困るわけじゃない。これだけで生きるのがめちゃくちゃ楽になりました。
理由2:「今日いくら稼ぐか」を自分で決められる
これがタクシーの一番面白いところ。
今月ちょっと生活費が足りないなと思えば、流しでガンガン回して稼げばいい。逆に体力を温存したいなら、空港で並んで漫画読みながら待っててもいい。ノルマがないから、その日の体調と気分で仕事量を決められる。

会社員だったら「今日は気分が乗らないから定時で帰ります」なんて言えませんよね。タクシーはそれが当たり前にできます。
理由3:人間関係のストレスがほぼない
会社員時代の最大のストレスって、毎日同じ人と顔を合わせることだったと思いませんか?嫌な上司、嫌な同僚、嫌な客。逃げ場がない。
タクシーは違います。一人で車を出して、一人で帰ってきて終わり。営業所で誰かと話すのは出庫と帰庫の数分だけ。嫌な客がいてもさっき書いた通り10〜15分で終わる。

「人間関係をリセットしたい」と思って転職してくる人がタクシー業界に多い理由がよくわかります。
理由4:「細く長く」働ける安心感
タクシー業界には「太く短くより細く長く」という言葉があります。
これは精神論じゃなくて完全に経済合理的な話。人身事故1回で慰謝料や修理費が100万単位で飛び、違反を重ねて免停になれば数ヶ月働けない。焦って稼ごうとした結果、トータルで損するわけです。
逆に言えば、無理せず安全運転で淡々と続けてる人が一番得をする業界。70代でも現役で働いている人がゴロゴロいるのは、この構造のおかげ。

会社員って、頑張れば頑張るほど評価されて出世する仕組みじゃないですか。
タクシーは逆で、無理しないで長く続けてる人が結果的に勝つ仕組み。これが私には合ってました。「もっと頑張れ」と言われ続けてきた人生に、心底疲れてたんだと思います。
「やめとけ」を回避する方法は1つだけ
ここまで読んでくれた方ならお気づきかと思いますが、「タクシーやめとけ」を回避する方法はシンプル。
まともな会社を選ぶこと。これだけです。
- 歩合率の計算が明朗
- 事故時の罰金制度がない
- カード手数料の乗務員負担がない
- 入社祝い金で釣ろうとしない
- 規律がガチガチすぎず、稼ぎたい人を許容する社風
これらをクリアする会社を選べば、「やめとけ」という後悔はまず起きません。
逆に、歩合率の高さや祝い金の多さだけで選ぶと痛い目に遭います。入社祝い金が相場より高い会社は、達成困難なノルマや「休んだらペナルティ」みたいな条件をつけて結局払わないケースもよくある話。

私のおすすめは複数の転職エージェントに相談することです。複数のエージェントが共通でおすすめしてきた会社を選べば、ハズレを引く確率が圧倒的に下がります。面倒でも複数社見比べる、これだけはケチらない方がいいです。
まとめ:会社選びさえ慎重なら「やめとけ」とはならない
・タクシー運転手の仕事自体は楽な部類
・「やめとけ」の原因のほとんどは会社選びの失敗
・客のストレスはあるが10〜15分で終わる
・体調不良で休めて、自分のペースで働ける
・まともな会社さえ選べば「やめとけ」にはならない
私自身、新聞配達員から転職して6年経ちましたが、今のところ後悔はありません。
「本当の意味での楽して稼げる」は嘘。でも「やり方次第でしっかり稼げて、自分のペースで働ける」は本当のこと。

会社選びだけは絶対に妥協しないでください!