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「流しても流しても拾えない」「気づいたら空車のまま同じ道を往復している」新人の頃の私がまさにそれでした。拾えない原因の多くは、運ではなく「走り方」にあります。
結論から言うと、東京の流し営業で安定して稼ぐのに必要なのは、細かいテクニックの暗記ではなく3つの原則だけです。
- 流しながら「ちょいツケ」
- 主戦場では小さく円を描く
- 降ろしたら、都心にいかに早く戻るか
「探す・拾う・戻る」。お客様を乗せる前から降ろしたあとまで、営業の1周まるごとをこの3つで回すイメージです。
この記事では、現役6年目の私がこの3原則を、いつ・どこで使うかが分かる時間帯×エリアの早見表つきで解説します。

エリアごとの細かい攻略は今後別の記事に分けていくので、まずはここで「流しの型」をつかんでください。
東京の流しは「3つの原則」がすべて

原則① 流しながら「ちょいツケ」流しと付け待ちを二択にしない
流しか付け待ちか、で悩む必要はありません。基本は流しつつ、良い場所があれば数分だけ止まって待つ。
私はこれを「ちょいツケ」と呼んでいます。信号待ちの延長くらいの感覚で2〜3分だけ付けて、ダメならすぐ流しに戻る。この繰り返しです。
ありがちなNG
「今日は流しの日」「今日は付け待ちの日」と決め打ちして、状況が変わっても切り替えないこと。
原則② 主戦場では小さく円を描く
主戦場とは、その日の売上を作りにいくと自分で決めた勝負エリアのこと。
そこに着いたら、大通りを直線的に往復するのではなく、右左折を組み合わせて小さい円を描くように回ります。面で回ることで、複数の通りの「拾えるポイント」を順番に通れるからです。
ありがちなNG
大きい通りをただ往復すること。それは営業ではなく、他の空車と同じ列に並んでいるだけです。
原則③ 降ろしたあと、都心にいかに早く戻るか
流しの売上を一番削るのは、ロングのあとの空車時間です。
営業は「乗せるまで」ではなく「降ろしたあと、どう戻るか」までがワンセット。ここの設計があるかどうかで、1日の実車率は大きく変わります。
ありがちなNG
降ろした場所から、なんとなく空車で走り出すこと。
時間帯×エリア早見表|いつ・どこで原則を使うか
まず1日の全体像です。エリア別の詳しい攻略は今後別記事で書いていくので、ここでは「どの時間に・誰を・どこで狙うか」だけ押さえてください。
| 時間帯 | 狙う客層 | 主なエリア | ポイント |
|---|---|---|---|
| 早朝〜9時 | ・オール明けの帰宅客 ・都心へ出社する人 | 繁華街 or 住宅街 | 会社の立地で選ぶ。できるだけ早く出庫が有利 |
| 9〜11時 | ・病院へ向かう人 ・遅め出社の人 | 住宅街〜病院周辺 | 出社需要が一巡したら切り替え |
| 11〜14時 | 需要が落ち着きやすい時間帯(私の体感) | 東京駅など | 時間のかかるツケ待ちで休憩を兼ねる |
| 14〜17時 | ・午後の営業に出るサラリーマン | オフィス街(大手町・丸の内など)、幹線道路 | 短〜中距離の回転を意識 |
| 17〜20時 | ・繁華街へ出勤する人 ・帰宅客 | 都心全域 | 夜の主戦場へ移動しながら拾う |
| 20時〜深夜 | ・会食帰り ・終電後のロング | 繁華街(銀座・六本木・新宿など) | 原則②③をフル稼働 |
朝営業のポイント
・繁華街スタートなら、昨夜オールで飲んで「始発で帰るつもりが力尽きた」お客様が狙い目。ロングになりやすい客層です。
・住宅街スタートなら、都心へ出社するお客様。どちらを取るかは、自分の会社が繁華街と住宅街のどちらに近いかで決めてOKです。
・どちらの客層も朝早いほど多いので、体調と出庫できる時間が許す限り、できるだけ早く出庫するのがおすすめです。
・ひとつ注意点。私の経験では、朝の駅付けは距離が伸びにくいことが多いです。電車で移動してきた人の「最後のひと区間」だからです。
原則①の実践|「ちょいツケ」と待つ価値の判断

待つか流すかは「1セットの時給」で決める
付け待ちの価値は、並んだ時間だけでは測れません。基準は「待機+実車+戻り」の1セットにかかった時間で営収を割った、実質の時給です。
例えば銀座で30分並んで1万円のお客様を乗せた場合、実車が30分なら1セット1時間で時給約1万円。
降ろした先から戻りに30分かかるなら、1.5時間で約6,700円です。一方、ローカル駅で30分並んでワンメーターなら、1セットで見れば時給は数百円。
単価の出やすい場所なら待つ価値があり、そうでなければ流しに戻る。そして「戻りの時間まで含めて考える」この物差しが、そのまま原則③につながります。

ツケ待ちするときは、今いるエリアやポイントの期待値を意識しましょう。
ちょいツケの場所は「降ろした場所」で見つける
お客様を降ろしたとき、あるいは前に乗せたことのある場所を通ったとき、一度止まって周りを見てみてください。
近くに駅の出入り口や、大きいビル・マンションのエントランスが見つかることがよくあります。
「人がタクシーを使う場所」のヒントは、自分の実車の記憶の周りに隠れています。この観察を積み重ねたものが、自分だけのちょいツケポイント集になります。
がっつり待つなら、場所の型は5つ
腰を据えて付け待ちするなら、候補は駅・ホテル・病院・空港・イベント会場の5系統です。
※それぞれ並びのルールやクセがあるので、詳しくは今後スポット別の記事で解説します。
割り切って「ほぼツケ待ち」に行き着く働き方もある
私自身は、この時給の考え方を突き詰めた結果、日によってはほぼツケ待ちで1日を組み立てる働き方にたどり着きました。万人向けではありませんが、こういう割り切り方もあるという一例として解説してます。
関連記事:私が”ほぼツケ待ち”の1日に行き着いた話
原則②の実践|小さい円の描き方

円ルートの組み方
主戦場に着いたら、拾いやすい交差点を軸に、右左折と一方通行を組み合わせて数分で1周できる小さいループを作ります。
直線の往復と違い、円で回ると「拾える交差点」を連続して通れるのがポイントです。
※実際に私がどの通りでどう円を組んでいるかは、今後エリア別の記事で順番に公開していきます。
他の空車と同じ動きをしない
都心には空車がいくらでも走っています。同じ流れで走っていたら、お客様の前に着けるかは運まかせ。
だから私は「進む・止まる」を繰り返します。動き出すのは、周りの空車ができるだけ捌けてから。空車の少ない瞬間に通りを流せるかどうかで、同じ道でも結果が変わります。

空車のすぐ後ろを走らないようにするだけでも実車率は上がります。
原則③の実践|降ろしたあとが本番、都心への戻り方

私は普段、空車になってから10分以内に次のお客様を乗せる「努力」をしています。この目安が一番崩れやすいのが、ミドル〜ロングで遠くまで飛ばされたあと。
だからこそ、実車中のうちに『降ろしたあと、次はどこで営業するか』を考えておきましょう。

夜と昼とで、その考え方が少し変わるので解説します。
夜は「下道より10分速いか」で高速を判断
夜にロングで郊外へ飛ばされたら、私は下道より10分近く早く都心へ戻れるなら高速を使います。
ただし高速も渋滞するので、最後はその時の状況次第で適宜判断が必要。「高速代を惜しんで空車時間を延ばすのが一番もったいない」という感覚だけ持っておいてください。
昼は幹線道路を「流しながら」戻る
昼の戻りは夜と少し違います。
降ろした先から主要幹線道路を流しつつ、大きい駅やホテルを横目に見ながら都心方向へ。
丁寧に流しながら戻っていれば、途中で無線が鳴る可能性もあります。回送ではなく、「戻りも営業時間」に変えるイメージです。
需要が跳ねる日を事前に知る
雨の日や金曜・連休前に需要が上がるのは体感の通りですが、もうひとつ事前に読めるのがイベントです。ドームやホールの終演時間が分かっていれば、その時間にその周辺へ「円」を持っていくだけで、流しもちょいツケも刺さります。
当ブログでは都心の大規模イベントを毎日まとめているので、出庫前のルート設計のフックに使ってください。
よくある質問

流しと付け待ちは、どっちが稼げますか?
どちらか一方に決める必要はありません。
基準は「待機+実車+戻り」1セットの時給です。単価の出る場所なら待つ価値があり、そうでなければ流す。基本は流しに「ちょいツケ」を織り込むのがおすすめです。
流しで全然拾えないのはなぜですか?
ありがちな原因は3つ。
・大通りをただ往復している
・周りの空車と同じ動きをしている
・降ろしたあとの戻りを考えていない
つまり3原則の裏返しです。心当たりのあるところから直すのが近道です。
新人はまず何から始めればいいですか?
・自分の会社の立地から朝の型を決める(繁華街寄りか住宅街寄りか)
・都心に主戦場をひとつ決めて小さい円を作る
・営収と気づきを記録して検証する
まずはこの3つで十分です。
エリア別の詳しい攻略は、今後別記事として増やしていきます。
まとめ|3原則を「自分の数字」で検証する
・流しながら「ちょいツケ」
・主戦場では小さく円を描く
・降ろしたら都心へ最速で戻る
最後にひとつ。この3原則が自分のエリア・自分の勤務で実践できているかは、記録しないと分かりません。
営収と実車の内容をつけて、うまくいった日の共通点を探す。私はそのために売上記録アプリを自作したので、よければ使ってみてください。