PR
「タクシー運転手は月収100万円稼げる」求人サイトでよく見るこのフレーズ、ほぼ嘘です。
正確に言うと、嘘というか「業界トップ層の特殊な数字」を、まるで普通のドライバーでも稼げるかのように見せている広告。これを信じて入社すると、ほぼ間違いなく「思ってたのと違う」となってしまいます。
この記事では、求人サイトのキラキラした数字ではなく、現役ドライバーのリアルな月収と1日の売上を全部公開します。

タクシー業界の数字のからくりを解説します!
「タクシー転職について」と「稼ぎ方やノウハウ」はこちらの記事でテーマ別にまとめています。
結論:月収は平均40万円

私の月収は平均40万円前後です。ただし、これは「楽して稼ぎたい派」の私の数字。本気で稼ぎたい人なら50〜60万円も狙えます。
一方、求人サイトに載っている「月収100万円!」は業界トップ層の特殊な数字。月の出番数を最大まで増やして、流しでガンガン回して、ロング客もたくさん引いて、その上で達成できる数字です。

月収100万円は普通のドライバーが平均的に稼げる金額ではないということは最初に言っておきます。
月収40万円に必要な売上
月収40万円を総支給でもらうには、税抜67万円程度の売上が必要。歩合率60%で計算するとこうなります。
- 67万円 × 60% = 約40万円
- これを月の出番数で割れば、1出番あたりにいくら稼げばいいかがわかる仕組み。
- 67万円 ÷ 22出番 = 約3万円
- つまり1出番あたり3万円稼げば、月収40万円が達成できる計算になります。

この辺りの計算式は会社によって異なるので参考程度に見てください。
私の場合の出番数
私の勤務形態は夜日勤で、月の出番数は平均22日。
ちなみに以前は隔日勤務でしたが、もっと楽して稼ぎたいと思って夜日勤に変えました。隔日勤務は1回の労働時間が長くて体力的にしんどいし飽きます。夜日勤の方が私には合っています。

月収を上げる方法は「1出番の売上を増やす」か「出番数を増やす」かの2択。私は前者を選びました。休日が減るのは嫌なので。
1出番の現実:2万〜4万円の振れ幅がある
「1出番3万円が目標」と書きましたが、実際は毎日きっちり3万円稼げるわけではありません。
- 少ない日:2万円程度
- 多い日:4万円程度
- 平均:3万円前後
つまり目標通りの平均3万円。月22出番で計算すると、ちょうど月収40万円のラインに着地する形です。

1日単位で一喜一憂しないのがツケ待ち派の鉄則です。
なぜ振れ幅があるのか?
タクシーの売上は、運(タイミング)と立ち回りで大きく変わります。
- ロング客(長距離)が当たれば一気に数万円
- ロング客が引けない日はコツコツ短距離で積み上げ
- 雨の日・イベント日は需要が跳ね上がる
4万円が上限なのは、タクシー業界には距離や時間の物理的な制約があるから。1日中走り続けても乗せられる数には限界がある。逆に2万円が下限なのは、それ以下になると正直「今日はダメだったな」となる感じですね。

振れ幅は仕方ないです、客次第なので。経験を積めば平均は上げられます。
私の営業スタイル:1日丸ごと並ぶ「ツケ待ち専門」

ここから私の働き方の話。
タクシードライバーの営業スタイルは大きく2タイプに分かれます。
- 流し派
- 街中を走り回ってお客さんを探す
- ツケ待ち派
- 駅や空港でお客さんを待つ

私は完全にツケ待ち派で丸一日ほぼツケ待ちしています。
なぜツケ待ちが「楽して稼げる」のか
単価の高い場所には自然と列ができます。列があるということは待機時間があるということで、その時間を有効活用できる。
- スマホでゲーム
- アニメや動画を見る
- 副業の作業
- 仲間と電話
この自由時間がツケ待ち派の最大のメリット。一日中流しで走り続けるより、精神的にも体力的にも消耗しません。
ツケ待ちの欠点
正直に欠点も書きます。ツケ待ちは日によって売上の波が大きい。
ロング客(遠距離)が引ければ一発で数万円ですが、引けない日は売上が伸びません。「今日はダメだ」という日も普通にあります。
ただ、これは流し派でも同じ。ツケ待ちでダメな日は、流しでもダメな日なんです。要は街全体に客がいない日。だからこそ、無理せず割り切るのが正解だと思っています。

ダメならダメでいいんですよ、自分が欲しい給料を稼げれば。毎日同じことやってれば大体は毎月同じような金額に落ち着きますね。
詳しい1日の流れは、こちらの記事で書いています。
求人サイトの「月収100万円」を信じてはいけない理由

ここまで読んでくれた方なら気づいたかもしれません。
求人サイトに載っている「月収100万円!」みたいな数字は、業界トップ層が出している特殊な数字。月の出番数を最大まで増やして、流しでガンガン回して、ロング客もたくさん引いて、その上で達成できる数字です。
逆に「月収例:35万円〜100万円」と幅広く書いてある求人もありますが、この下限の方が現実的。35万円〜45万円のあたりが、平均的なドライバーの実態です。

中央値で40万、それ以上稼げたらラッキーくらいの心構えがちょうどいいです。
公式データで見る東京タクシー運転手の年収
業界の公式データでも、求人サイトの「月収100万円」とは大きく乖離しています。
- 全国のタクシー運転手の平均年収:414万円(月収換算約34万円)
- 東京23区+武蔵野・三鷹地域の平均年収:502万円(月収換算約42万円)
- 2020年比で40%上昇(インバウンド需要・運賃改定の影響)
出典:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」 / 全国ハイヤー・タクシー連合会「タクシー運転者の賃金・労働時間の現況」
この数字を見れば一目瞭然。「月収100万円」は東京の平均をはるかに超える上位層の数字であり、普通のドライバーが当たり前のように稼げる金額ではないことが分かります。
ただし、これは悲観的な話ではないです。むしろタクシー業界は近年、運賃改定とインバウンド需要で平均年収がぐんぐん上がっています。2026年4月からも東京は運賃が約10%引き上げられているので、今後さらに年収は上がる見込み。
「月40万」は中央値、本当はもっと高い人も多い
私の月収40万円は中央値だと思ってます。同業のドライバーと話してるともっと稼いでる人もたくさんいます。ただし、それは「本気でガツガツやってる人」が多い。私みたいに「楽してそこそこ」スタイルだと40万円が上限ラインです。

ガツガツやれば月50万・60万は普通に狙える。タクシーは自分の選択でどこまで稼ぐかコントロールできる仕事なんです。
同じ売上でも会社選び次第で月5万円変わる
同じ売上を上げても、会社によって手取りが大きく変わります。
求人サイトに「歩合率62%」と書いてあっても、実際は賃金体系や足切りという仕組みで、額面通りにならないことがある。私は1社目でこれにハマって、月5万円以上損していました。年間60万円以上の差です。

月収を最大化したいなら売上を増やす努力より、まずは会社選びで失敗しないこと。
会社選びの落とし穴については、こちらの記事で詳しく書いています。
まとめ:月40万は普通に狙える、ただし会社選びは慎重に

- 私の月収は平均40万円前後(夜日勤・月22出番・ツケ待ち専門)
- 必要な売上は税抜67万円程度(歩合率60%換算)
- 1出番あたり2万〜4万円の振れ幅(平均3万円)
- 求人サイトの「月収100万円!」は業界トップ層の特殊例
- 会社選びを間違えると同じ売上でも月5万円以上損する
「楽して稼ぎたい」も「ガッツリ稼ぎたい」も、自分のスタイルで選べるのがタクシーの良いところ。夜日勤は深夜割増が効くので稼ぎやすい時間帯。私はそこに乗っかりつつツケ待ち専門でのんびりやってます。

どのスタイルを選ぶにしても、まずは会社選びで失敗しないことが大前提です。
「タクシー転職について」と「稼ぎ方やノウハウ」はこちらの記事でテーマ別にまとめています。