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東京には多くのタクシー会社があり、給料の計算方法も社風もバラバラです。「求人サイトを見比べても、正直どこも同じに見える」。転職前の私が、まさにそうでした。
私は、1社目の会社選びに失敗しています。求人サイトには「歩合率60%」と書かれていたのに、実際はちがいました。
在籍当時、給与明細と税抜売上を照らし合わせて計算したら、月例給与ベースの支給割合は約56%だったんです。
1社目の給与明細は現在手元に残っていないため、本記事の数字は当時の計算結果に基づく概算です。それでも、私の失敗から学べることは多いはずです。
この記事では、失敗から学んだ「東京でタクシー会社を選ぶときに確認すべきこと」を、現役ドライバーの実体験ベースでまとめています。

求人サイトに書いてある「歩合率◯◯%」をそのまま信じないように注意してください。私はそれを信じて失敗しました。
【結論】会社名より「実際の条件」を数字で確認する

先に結論から。会社選びで大事なのは、知名度や求人サイトの数字ではありません。
自分の売上がいくら給料になるのか」「どんな費用負担・条件があるのか」を、具体的な数字で確認することです。
そのために、面接や会社説明会でそのまま使える質問を、先にチェックリストとして置いておきます。

それぞれの質問の意図は、本文で順番に解説します。
面接で使えるチェックリスト(保存版)
| 面接・説明会で聞く質問 | ここで見抜けること |
|---|---|
| 税抜売上が100万円の場合、賞与分を除いた毎月の総支給額はいくらですか? | 賃金体系・足切りの実態(最重要) |
| 賞与分を含めた、年間の実質的な歩合率はどのくらいですか? | 賞与への振り分け |
| 事故時の自己負担・給与天引き・回数制の負担制度はありますか? | 事故時の負担条件 |
| カード決済手数料や備品代など、乗務員負担の費用はありますか? | 見えにくい天引き |
| 入社祝い金の支給条件と、退職時の返還条件を教えてください | 祝い金の縛り |
| 給与保証の期間・金額と、保証終了後の新人の平均売上は? | 保証終了後の現実 |
| 二種免許費用の会社負担と、返還条件はありますか? | 退職時の請求リスク |
| 利用できる配車アプリと、その手数料負担はどうなっていますか? | 営業のしやすさ |
| 運行管理や指導は、どんな基準・方法で行われていますか? | 指導方法との相性 |
| 直近1年間に入社した未経験者は何人で、現在も在籍しているのは何人ですか? | 新人の定着率 |
歩合率60%でも、毎月の給料は売上の約56%だった話(私の1社目)

まず、この記事の土台になっている私自身の失敗談から書きます。
私が1社目の求人を見たとき、歩合率は「60%」と記載されていました。当時の私は、単純に税抜売上に60%を掛けた金額が、自分の給料になると思っていました。
しかし、実際の計算方法はそれほど単純ではありません。
在籍当時、給与明細とその月の税抜売上を突き合わせて計算してみました。すると毎月の総支給額は、税抜売上に対しておおむね56%。
会社へ確認したところ、こう説明されました。売上に直接60%を掛けるのではなく、基本給相当の基準額を処理したあとの部分に60%を適用する計算方式なのだと。
AB型の賃金体系に、会社独自の計算方式が重なっていたわけです。
| 勘違い項目 | 求人を見たときの認識 | 実際 |
|---|---|---|
| 求人記載の歩合率 | 60% | 基準額を超えた部分の計算に60%を使用 |
| 売上全体に対する毎月の支給割合 | 60%だと思っていた | 月例給与ベースで約56% |
| 差 | ないと思っていた | 約4% |
| 計算方法 | 売上 × 60% | 基準額を処理した後の金額に60%を適用 |
「たった4%」に見えるかもしれませんが、差を単純計算すると小さくありません。税抜売上が120万円の場合、60%なら72万円、56%なら67万2,000円。その差は4万8,000円になります。

※この計算について 上の数字は当時の給与明細を再現したものではなく、60%と56%の差をわかりやすく示すための計算例です。

私が1社目で「あれ、計算合わないな」と気づいて会社に聞いたら、「それはAB型の賃金体系で…」とサラッと説明されました。
「約56%」の根拠について 本記事の「約56%」は、税金や社会保険料を引く前の「毎月の総支給額」を、同じ月の税抜売上で割った割合(月例給与ベース)です。1社目の給与明細は現在手元に残っていないため、在籍当時に明細と売上を照合して計算した際の記憶に基づく概算です。また、賞与として積み立てられる分は含まれていないため、賞与込みの年間では割合が変わる可能性があります。賞与分を含めた年間の実質歩合率は、後述の質問2のように面接で確認するのがおすすめです。なお、賃金の計算方法は会社によって異なり、AB型という名称が同じでも、基本給や歩合給、賞与への振り分け方まで同じとは限りません。
東京のタクシー会社選びで比較する10項目
私の失敗は「給料の計算式」でしたが、会社選びで確認すべきポイントは給料だけではありません。次の10項目をセットで比較すると、入社後の「こんなはずじゃなかった」をかなり減らせます。
| 比較項目 | 確認ポイント |
|---|---|
| 給料の計算式と足切り | 求人の歩合率ではなく「売上◯万円で総支給いくらか」。足切りの有無と基準額も(私はここで失敗しました) |
| 賞与への振り分け | AB型では、歩合給の一部が賞与として支給される仕組みが一般的です。月給と賞与の内訳を確認 |
| カード・アプリ・機器などの乗務員負担 | 決済手数料や備品代が乗務員負担の会社もあると聞きます。有無と金額を確認 |
| 事故時の負担条件 | 保険の適用範囲、負担制度、給与天引きの有無。できれば書面で確認 |
| 給与保証・祝い金・二種免許費用 | 金額の大きさよりも、支給条件と途中退職時の返還条件 |
| 営業所の場所と通勤時間・寮 | 隔日勤務は朝が早く帰りも遅め。通いやすさは働きやすさに直結します。遠方からの転職なら寮・社宅の有無も |
| 配車アプリ・専用乗り場・チケット | 使えるアプリや無線、専用乗り場の有無は売上の作りやすさに影響します |
| 勤務形態と出庫時間 | 隔日勤務・昼日勤・夜日勤。自分の生活リズムに合うかどうか |
| 車両設備と高速道路のルール | 車両の年式や決済機器、高速代の扱い(自己負担かどうか) |
| 運行管理・研修・指導方法 | 指導基準が明確か、納得できる説明があるか(私は1社目でここが合いませんでした) |
落とし穴1|求人の歩合率だけでは給料を計算できない

これが、私が1社目でハマった最大の落とし穴です。
タクシー会社にはA型・B型・AB型など複数の賃金体系があります。ざっくり言うと、A型は固定給+歩合+賞与の構成。B型は完全歩合に近い構成。
AB型は月々の給与に加えて、歩合給の一部を積み立てて、賞与などとしてまとめて支給します。
さらに、これとは別に、一定の売上に届かない場合に低い歩合率が適用される「足切り」を設けている会社もあります。AB型と足切りは別の仕組みですが、併用している会社もあります。
つまり、求人票に書かれた歩合率だけでは、実際の月々の給与や賞与への振り分けまでは判断できないということ。求人票に60%と書かれていても、売上全体に対する毎月の支給割合がそのまま60%になるとは限りません。私の1社目では、月例給与ベースで約56%でした。

求人でよく見る「固定給◯円+歩合給」という表記も要注意。固定給が歩合に上乗せされる会社もあれば、私の1社目のように、固定給相当の基準額を先に処理してから歩合を計算する会社もあります。
同じ表記でも計算はまったくの別物なのに、求人票からは区別がつきません。
実際、この記事を書くにあたって、いわゆる大手4社の採用ページを確認してみました。
歩合率の数字を明記していたのは、たったの1社(詳しくは記事末尾のFAQで)。大手ですらこうなので、表記から給料を推測するのは、もう諦めたほうが早いです。
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落とし穴2|高歩合でも実際の収入が増えるとは限らない

「じゃあ、歩合率が高い会社を選べばいいのか」と思うかもしれませんが、ここにも落とし穴があります。歩合率が高い会社は、別の費用や条件もあわせて確認する必要があります。
あわせて確認したい費用・条件
- 事故を起こした場合の負担制度
- 修理費や負担金が設定されている場合があります
- カード決済手数料の乗務員負担
- 手数料が売上から差し引かれる会社もあります
- 車両整備費・備品代の負担
- 歩合率とは別に、細かい費用が乗務員負担になっている場合があります
- 入社祝い金の支給条件
- 売上・出勤・在籍期間などの条件が付くことがあります
実際、歩合率も待遇も破格な会社に、うちの営業所からドライバーが数人転職したことがあります。ただ、その会社は、しばらくして潰れました。もちろん、その会社が倒産した理由と、高い歩合率に因果関係があったのかはわかりません。
それでも、私が東京のタクシー求人を見比べた範囲では、歩合率60%前後の会社が多く見つかりました。極端に高い歩合率を提示している求人は、ほかの費用や条件もセットで確認したほうが安心です。

「歩合率60%超え!」を見たら、まず「どこで帳尻を合わせてるんだろう?」と疑うくらいでちょうどいいです。攻めた数字ほど、他の条件とセットで確認を。
事故を起こしたら必ず自己負担、ではない(私の実例)

ここで、事故時の負担について私の実体験を書いておきます。
私はこれまで、物損事故と人身事故を1回ずつ経験しました。しかし、どちらの事故でも、会社から修理費や事故負担金を請求されたことはありません。
一方で、周囲の乗務員からは、一定回数以上の事故を起こすと、組合を通して1万円程度の負担を求められた例があると聞きました。
ただし、これは私自身が請求された経験ではなく、同僚から聞いた話です。周囲では「罰金」と呼ばれていましたが、正式な制度名や詳しい規定までは確認していません。
事故時の取り扱いは、会社の規定、保険の内容、労働組合の制度、事故の内容などによって変わると考えられます。
補足:事故時の「罰金」と法律の関係 「事故1回につき一律◯万円」のように、会社があらかじめ違約金や賠償額を決めておくことは、労働基準法で禁止されている「賠償予定」にあたる可能性が指摘されています。また、会社が給料から一方的に天引きすることも、賃金全額払いの原則との関係で問題になり得ます。一方で、故意や過失によって実際に損害が発生した場合に、個別に賠償責任が生じる可能性まで否定されるわけではありません。つまり、「負担がある会社は全部違法」とも「自己負担は当たり前」とも言い切れない、というのが正確なところです。なお、労働組合の規約に基づく負担制度と、会社が損害賠償として請求する制度は、別物の可能性があります。面接では、制度の名称と根拠となる規定まで確認しておくと確実です。
参考:厚生労働省 和歌山労働局「賠償予定の禁止(労働基準法第16条)」
参考:厚生労働省「確かめよう労働条件:労働基準法(賃金の支払の原則)」
だからこそ、うわさや口頭の説明だけで判断せず、入社前に次の点を(できれば書面で)確認しておくのが安心です。
- 修理費の自己負担はあるか
- 一定回数を超えた場合の負担制度があるか
- 給料から差し引かれる可能性があるか
- 労働組合を通した負担制度があるか
- 人身事故と物損事故で扱いが異なるか

「自分は大丈夫」は通用しません。聞きにくい質問こそ、入社前にしておきましょう。
落とし穴3|運行管理と指導方法が自分に合わない

意外と見落とされがちなのが、運行管理と指導方法の問題。私が1社目を辞めた理由のひとつが、まさにここ。
1社目では、速度、休憩の取り方、運転記録などについて細かく指導されることがありました。
誤解のないように書いておくと、安全運転や適切な休憩管理が必要なのは当然のことです。速度や休憩の管理そのものは、乗務員とお客さまを守るための仕組みでもあります。
ただ、私が勤めていた営業所では、注意を受けた際に長時間の指導を受けたり、反省文を書いたりすることもあり、正直、精神的な負担を感じていました。
会社を選ぶときは、「管理が厳しいか、ゆるいか」だけで判断しないほうがいいです。重要なのは、次のような点です。
- 指導基準が明文化されているか
- 注意の仕方が高圧的ではないか
- GPSやドラレコの評価基準が明確か
- 売上だけでなく、安全運転もきちんと評価されるか
- 休憩の取得と売上目標を両立できる体制か
私は2社目を探すとき、転職エージェントに1社目で不満だった点を具体的に伝え、運行管理や指導が細かすぎない会社を聞き取りしてもらいました。
その結果、現在の会社では、1社目のような細かい指導や長時間の説教を受けることはなくなり現状不満はありません。

「厳しい会社=悪い会社」ではないんです。厳しさより、納得できないネチネチした叱られ方でした。
入社祝い金・給与保証・二種免許費用の注意点

タクシーの求人でよく目にする「祝い金」「給与保証」「免許費用会社負担」。どれもありがたい制度ですが、確認すべきは金額の大きさより「条件」です。
入社祝い金は「額」より「条件」
相場より高い祝い金を出している会社は、支給条件が複雑な場合があります。額の大きさよりも、「入社から◯ヶ月勤務で◯万円」のように、シンプルで明確かどうかを見てください。
私の場合、1社目の祝い金は「3分の2は入社時、残り3分の1は1年後。1年以内に退職した場合は全額返還という説明でした。
実際には、1年以内に辞めた同期がいましたが、本人から聞いた範囲では、返還の請求や給料からの天引きはなかったそう。
とはいえ、規定のうえでは返還義務が残る内容でした。だからこそ、支給条件と返還条件は入社前に書面で確認しておくことをおすすめします。

祝い金は「あったらラッキー」程度に考えて、毎月の給料の仕組みで判断するのが、トータルで見ると正解です。
給与保証は「終わったあと」まで確認
未経験者向けに、一定期間の給与保証を設けている会社もあります。確認したいのは、保証の金額と期間だけでなく、「保証が終わったあと、新人の平均売上がどのくらいか」。保証期間中は良くても、終了後に想定と大きくズレるケースを防げます。
二種免許費用の返還条件
二種免許の取得費用を会社が負担する求人もありますが、「入社から◯年以内に退職した場合は返還」といった条件が付くことがあります。
負担の範囲と返還条件を、あわせて確認しておきましょう。
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面接・会社説明会で聞くべき10の質問

ここまでの内容を、面接でそのまま使える質問にまとめました。良いエージェントなら事前に教えてくれる内容もありますが、最終的には自分の目と耳で確認するのが安心です。

個別の回答も大事ですが、数字の質問に誠実に答えようとしてくれるかどうか、全体を通しての印象も大きな判断材料になります。
質問1「税抜売上が100万円だった場合、毎月の総支給額はいくらになりますか?」
10個の中でいちばん重要な質問です。
見るべきは、即答かどうかよりも具体的な計算例を示してもらえるかどうか。賃金体系や足切りの実態を、この一言で確認できます。
- OK
- 具体的な条件を確認したうえで、計算例や賃金表を書面で示してくれる
- 注意
- 計算方法を説明せず、平均月収や最高月収だけで話を終わらせる
質問2「賞与分を含めた、年間の実質的な歩合率はどのくらいですか?」
AB型のように歩合の一部を賞与へ振り分ける会社では、月々の支給だけを見ると低く感じることがあります。年間トータルでの実質を聞いておくと、月給と賞与のバランスがつかめるでしょう。
質問3「事故を起こした場合、自己負担や給与からの天引き、回数制の負担制度はありますか?」
修理費の自己負担、回数制の負担、組合経由の制度、人身と物損の違いまで確認したいところです。口頭だけでなく、規定を書面で見せてもらえるとより安心。
質問4「カード決済手数料や備品代など、乗務員負担の費用はありますか?」
歩合率が高く見えても、細かい天引きで実質が下がる場合があります。何が会社負担で、何が乗務員負担なのかを整理して聞きましょう。
質問5「入社祝い金の支給条件と、退職時の返還条件を教えてください」
額よりも条件のシンプルさが大事。「入社から◯ヶ月勤務で◯万円」のように明確なら安心です。
質問6「給与保証の期間と金額、保証が終わったあとの新人の平均売上を教えてください」
保証期間中の金額だけでなく、「終わったあとにどのくらい売れているか」まで聞くと、現実的な見通しが立ちます。
質問7「二種免許費用の会社負担と、返還条件はありますか?」
「◯年以内に退職したら返還」という条件が付くことがあります。期間と金額を確認しましょう。
質問8「利用できる配車アプリと、その手数料負担はどうなっていますか?」
アプリや無線、専用乗り場は売上の作りやすさに直結します。手数料が乗務員負担かどうかも要確認です。
質問9「運行管理や指導は、どんな基準・方法で行われていますか?」
これは正解のない質問ですが、指導基準が明確か、答え方が具体的かは判断材料になります。自分で判断して営業したい人は裁量の大きさを、未経験の人は指導の具体性や相談体制を重視して確認してください。
質問10「直近1年間に入社した未経験者は何人で、そのうち現在も在籍している人は何人ですか?」
「退職者は5人」と聞いても、入社100人のうちの5人と、6人のうちの5人ではまったく意味が違います。
入社数と在籍数をセットで聞けば、定着率として判断できるはずです。答えにくい質問なので、率直に答えてくれるかどうか自体も、会社の誠実さを測る材料になるでしょう。
転職エージェントと直接応募の使い分け

ここまで読むとわかるとおり、落とし穴1〜3も、祝い金や保証の条件も、行き着く先は同じです。結局はすべて「入社前に、どれだけ正確な情報を集められるか」で決まります。
そして求人サイトを眺めているだけでは、その情報はなかなか集まりません。私の1社目の失敗は、まさにここが原因でした。
2社目を探すときは、転職エージェント3社に相談しました。1社目でイヤだった点を具体的に伝えて、条件に合う会社を探してもらう作戦です。
そのうち2社が共通して推してきた会社に面接へ行き、そのまま入社。今のところ、聞いていた条件と大きなズレはありません。
ただし、エージェントを使うことだけが正解ではありません。次のように使い分けるのがおすすめです。
- 複数の会社の条件を比較したい
- エージェントが便利(私が利用した3社は、いずれも求職者側の利用料は無料でした)
- 応募したい会社がすでに決まっている
- 直接応募でOK
- 注意点
- エージェントは会社側から紹介料を受け取る仕組みのため、紹介先に偏りが出る可能性がある点は頭に入れておく
実際に利用したタクシー転職エージェントの選び方・使い方は、こちらの記事で解説しています。
よくある質問

歩合率は何%くらいが一般的ですか?
2026年7月に、日本交通・国際自動車・大和自動車交通・帝都自動車交通の4社の公式採用ページを確認しました。
結果、具体的な歩合率を明記していたのは日本交通の「62%」だけ。ほかの3社は「月給+歩合給」「月収◯万円〜(能力・歩合により変動)」などの表記でした。
だからこそ、表示された給与形態だけで判断しないでください。
「税抜売上が◯万円なら、毎月の総支給はいくらか」を面接で聞くのが確実です。採用条件は変わるため、応募時は各社の最新情報をご確認ください。
※2026年7月31日確認:日本交通/国際自動車/大和自動車交通/帝都自動車交通 の各公式採用ページ
大手と中小、どちらを選べばいいですか?
一概にどちらが良いとは言えません。専用乗り場やチケット、研修体制などは大手が手厚い傾向がある一方、社風や働き方の柔軟さは会社ごとの差が大きいです。この記事の10項目で個別に比較するのがおすすめ。
未経験でも大丈夫ですか?
未経験からの入社は珍しくありませんし、私自身も未経験からこの業界に入りました。研修の内容と給与保証の条件をしっかり確認すれば、スタートは切りやすい仕事だと思います。
面接で給料のことを細かく聞くのは失礼になりませんか?
給料は仕事選びの根幹なので、聞いて問題ありません。むしろ、数字の質問に対して、具体的な計算例で誠実に答えてくれるかどうかが、その会社を見極める材料になります。
会社選びに失敗してしまったら?
転職で立て直せます。私も1社目で失敗しましたが、2社目で立て直しました。ただ、時間も労力もかかるので、最初からこの記事のポイントを確認して選ぶのがいちばんラクです。
まとめ|会社選びは「数字で確認」が鉄則

・求人の歩合率と、売上全体に対する毎月の支給割合は違うことがある
・A型・B型・AB型の賃金体系と「足切り」の有無で、給料の計算は大きく変わる
・歩合率が高い会社は、事故負担・手数料・祝い金の条件など、他の費用や条件もセットで確認する
・祝い金・給与保証・二種免許費用は、支給条件と返還条件を書面で確認する
・運行管理は「厳しいか、ゆるいか」ではなく、指導基準の明確さと自分との相性で見る
・面接では「税抜売上100万円で総支給いくら?」に、具体的な計算例で答えてもらえるかを確認する
私は1社目でこれをやらずに失敗しました。求人の60%を信じていた私の場合、月例給与ベースでは約56%。単純計算でも、月に5万円近い差です。

これからタクシー業界に入る人が同じ失敗をするのを、この記事で少しでも減らせたらうれしいです。