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東京には数百社のタクシー会社があり、給料体系も社風もバラバラ。選び方を間違えると、同じ売上でも月収が5万円以上変わってきます。 年間にすると60万円以上の差。
私自身、1社目の転職は失敗していて複数の会社を比較したつもりでしたが、見るべきポイントが完全間違っていました。求人サイトの歩合率と実際の支給額に大きなズレがあって、「こんなはずじゃなかった」と気づいた時にはもう遅かったんですよね。
この記事では、私がタクシー転職で学んだ「東京でタクシー会社を選ぶ時の落とし穴」を3つ、現役ドライバーが解説します。

求人サイトに書いてある「歩合率〇〇%」をそのまま信じないように注意してください!
「タクシー転職について」と「稼ぎ方やノウハウ」はこちらの記事でテーマ別にまとめています。
落とし穴1:求人サイトの「歩合率」と実際の支給額が違う

これが私が1社目でハマった最大の落とし穴。
求人サイトには「歩合率〇〇%」と大きく書いてあります。私もそれを信じて入社しました。でも実際の給料明細を見て計算してみたら、どうやっても求人サイトの歩合率にならない。
会社に問い合わせて初めて知ったのが、いわゆる「AB賃金体系」と「足切り」という仕組みでした。
賃金体系・足切りとは?
簡単に言うと、売上が一定額を超えてから初めて求人サイト記載の歩合率が適用される仕組みです。
たとえば求人サイトに「歩合率62%」と書いてあっても、実際は
- 売上50万円までは歩合率50%
- 売上50万円を超えた分から歩合率62%
みたいに段階制になっていることがあります。この「50万円」が足切り。
これだと求人サイトの数字を信じて計算すると、現実とは大きくズレます。

私が1社目で「あれ、計算合わないな」と気づいて会社に聞いたら、「それはAB賃金体系で…」とサラッと説明されました。
確認方法は1つだけ
これを回避する方法はシンプル。面接や問い合わせで具体的な数字を聞いて確認するだけです。
「税抜100万円やったら総支給はいくらですか?」
この一言で、明朗会計の会社かどうかが一発でわかります。スパッと「60万円です」と答える会社は信用できる。「いや、それは独自の計算式が…」とか「平均だと…」と濁す会社は要注意です。

私が2社目を選ぶ時、この質問をして即答してくれた会社を選びました。今でも給料明細を見て「あ、ちゃんと聞いてた通りだ」と確認できます。
実際の月収の内訳は【完全公開】「東京タクシー運転手の月収」現役ドライバーが公式データと実体験で徹底解説で詳しく書いています。
落とし穴2:「歩合率の高さ」だけで選ぶと痛い目に遭う

「じゃあ歩合率が高い会社を選べばいいのか」と思うかもしれませんが、これも危険。歩合率が高い会社には、必ずどこかにしわ寄せがあります。
よくあるしわ寄せパターン
- 事故時に罰金が取られる
- 軽い接触でも数万円の自己負担
- カード決済手数料が乗務員負担
- 今時珍しいけど、まだやってる会社がある
- 車両整備費・備品代の天引き
- 歩合率を上げる代わりに細かく引かれる
- 入社祝い金が事実上もらえない
- 難癖つけて支給を渋る
歩合率は破格、首都高速も乗り放題、車両は新車が多くて寮もありさらに駅近。こんな条件のいい会社があってそこにうちのドライバーが数人転職しましたが、、、しばらくして潰れました。
何が言いたいのかというと、歩合率60%前後が業界で多いのはそこが会社運営として一番バランスが取れているから。極端に高い歩合率を出している会社は、何かしらの形で取り戻そうとしてきます。

「歩合率60%以上!」を見たら、まず「で、どこで取り戻してるんですか?」と疑った方がいいです。
入社祝い金の罠
特に注意したいのが入社祝い金。相場より高い祝い金を出している会社は、ほぼ間違いなく支給条件で縛ってきます。
- 達成困難な運行距離ノルマ
- 残業前提の就業時間設定
- 「休んだらペナルティ」みたいな条件
- 一定期間勤務しないと支給されない
歴戦のタクシードライバーですら達成が難しい条件を設定して、結局払わないようにする手口です。

祝い金は「あったらラッキー」程度に考えて、給料体系で判断するのがトータルで見ると正解です。
落とし穴3:社風と運行管理の「ゆるさ」を確認しないまま入る

意外と見落とされがちなのが社風と運行管理の問題。
ここで誤解しないでほしいのですが、規律をきっちり守る会社が悪いわけではありません。法律違反や道交法違反に罰則があるのは当然のこと。
問題は、自分のスタイルと会社の管理レベルが合っているかということ。
- しっかり稼ぎたいタイプ
- 流しでガンガン回したい、売り上げを伸ばしたい
- 楽してそこそこ稼ぎたいタイプ
- ツケ待ちでのんびり、無理しない営業をしたい
タクシードライバーは大きく2タイプ。会社の管理スタイルがガチガチかゆるいかで合う合わないが大きく変わってきます。
法律ガチガチな会社で稼ぎたい人が苦しむパターン
「今月は稼ぎたいから少し頑張ろう」と思って走り回ると、
- 「速度が出すぎている」と呼び出される
- 休憩が足りていないと注意
- 反省文を書かされる
- 給料も出ない説教を1時間近く受ける
こういう会社は、稼ぎたい人にとってはストレス以外の何者でもありません。

ちょっと頑張っただけで呼び出されてネチネチ言われるのは、稼ぎたい人には地獄。逆にのんびり派にはガチガチな会社が合ってることも。
3つの落とし穴を全部回避する方法

ここまで読んでくれた方なら気づいたかもしれません。
落とし穴1(AB賃金体系)も、落とし穴2(歩合率の罠)も、落とし穴3(社風)も、結局すべて「事前に正確な情報を集められるか」で決まる話なんです。
求人サイトを眺めているだけでは、これらの情報は絶対に集まりません。一人で求人サイトを見て応募していたら、私と同じ失敗をする確率が高いです。
そこで私が2社目を選ぶ時にやったのが、転職エージェントを複数使うというシンプルな方法でした。3社のエージェントに相談して、2社が共通で推してきた会社で面接して、そのまま入社。今のところ大きなズレもなく満足しています。

求職者側は無料で使えるので使わない手はありません!
「エージェントって胡散臭くない?」「どう選べばいいの?」と思った方も多いと思うので、エージェントの選び方・使い方はこちらの記事で詳しく解説しています。
面接で必ず聞くべき5つの質問
エージェント経由でも、最終的には自分で面接に行くことになります。良いエージェントなら以下の質問は事前に教えてくれますが、念のため面接で自分の目で確認するのが安心です。

個別の質問への回答も大事ですが、全体を通しての印象も判断材料になります。
質問1:「税抜100万円なら総支給はいくらですか?」
5つの中で一番重要な質問。AB賃金体系や足切りの罠を一発で見抜けます。
- OK回答:「60万円です」とスパッと即答
- NG回答:「独自の計算式が…」「平均だと…」と濁す
質問2:「事故時の罰金制度はありますか?」
歩合率が高い会社ほどこういうところで乗務員から搾取してくる傾向があります。
- OK回答:「自己負担はありません」「保険でカバーします」
- NG回答:「軽い接触でも数万円の自己負担」「修理費の何割か乗務員負担」

事故ゼロで乗務できるドライバーはほぼいません。長く働くつもりなら罰金制度がある会社は避けるべきです。
質問3:「カード決済手数料の負担はありますか?」
今時カード決済が当たり前の時代に手数料を乗務員に押し付ける会社はNG。
- OK回答:「会社負担です」
- NG回答:「乗務員負担です」「売上から差し引かれます」
質問4:「入社祝い金の支給条件を詳しく教えてください」
祝い金の額より、支給条件のシンプルさが重要。難癖つけて払わないパターンを見抜く質問です。
- OK回答:「入社から○ヶ月勤務で○万円」のようにシンプルで明確
- NG回答:「月の走行距離○km以上」「○ヶ月連続で売上○万円達成」など達成困難な条件付き

祝い金の額が異常に高い会社ほど条件も厳しい傾向があります。
質問5:「運行管理者はどんな感じですか?」
これは「会社のヤバさ」じゃなく「自分との相性」を確認する質問。 答えに正解はなく、自分のスタイルに合う回答が来るかを見極めます。
- 稼ぎたい派なら自由度の高さを重視
- のんびり派ならサポートの手厚さを重視

どちらにせよ、「ちょっと頑張っただけで呼び出し・反省文」みたいな 極端な管理体制の会社は誰にとってもしんどいので避けるのが無難です。
まとめ:会社選びは「数字で確認」が鉄則

・求人サイトの歩合率は鵜呑みにしない(AB賃金・足切りに注意)
・歩合率の高さだけで選ばない(必ずしわ寄せがある)
・社風と運行管理は自分のスタイルに合うか確認する
・複数の転職エージェントに相談して客観性を担保する
・面接で「税抜100万円ならいくら?」と聞いて即答できる会社を選ぶ
私は1社目でこれを全部やらずに失敗しました。会社選びで間違うと同じ仕事をしてるのに月5万円、年間60万円以上の損です。これからタクシー業界に入る人には、同じ失敗をしてほしくありません。

会社選びで失敗しても転職すれば取り返しはつきます。私自身、2社目で立て直せました。ただ、最初から良い会社に入れた方が当然ラクですよね。
「タクシー転職について」と「稼ぎ方やノウハウ」はこちらの記事でテーマ別にまとめています。